「Googleマップの評価を上げれば韓国人も来るはず」— これは訪日韓国人集客で最も多い誤解です。韓国人旅行者の情報行動はInstagram・YouTubeで「発見」し、NAVERで「検証」し、NAVERマップに「保存」する流れが基本で、Googleはその中心にいません。
この記事では、韓国人観光客の店舗探しの実態と、日本の店舗が取るべき対策を解説します。
韓国の店舗・口コミ検索はNAVERが中心
NAVERとは、検索・地図・ブログ・ショッピングなどを束ねる韓国最大のポータルサイトです。韓国の生活に深く根付いたサービスで、特に「実際に行った人の感想を確認する」用途では、NAVERブログの体験記が事実上の標準になっています。
日本の感覚に置き換えると、「Google検索 + Googleマップ + 食べログ + 個人ブログ」の役割が、韓国ではNAVERというひとつのサービスの中で完結しているイメージです。
韓国でGoogleマップが主役にならない背景
韓国国内では、地図データの国外持ち出しに関する規制の影響で、Googleマップの一部機能(徒歩ナビ等)が長らく制限されてきました。その結果、韓国ではNAVERマップやカカオマップといった国産地図アプリが生活インフラとして定着しています。
重要なのは、この習慣が海外旅行にも持ち込まれることです。日本旅行中の韓国人観光客も、使い慣れたNAVERマップで保存済みの店を回り、翻訳にはパパゴ(Papago)を使うのが一般的です。
旅行者の情報行動は「発見 → 検証 → 保存 → 現地」の4段階
訪日韓国人の店舗選びは、おおむね次の流れで進みます。
| 段階 | 使うサービス | 行動 |
|---|---|---|
| ① 発見 | Instagram・YouTube | ショート動画や投稿で店・エリアを知る |
| ② 検証 | NAVER(ブログ検索) | 店名・エリア名で検索し、体験記で「本当に良いか」を確認 |
| ③ 保存 | NAVERマップ | 行きたい店をリストに保存し、旅程を組む |
| ④ 現地 | NAVERマップ・パパゴ | 保存した店を回る。迷ったら再度その場で検索 |
店舗集客の観点で最も重要なのは②検証です。SNSで話題になっても、NAVERで検索して体験記が出てこなければ「情報が少なくて不安な店」として候補から外れます。発見の入口がどこであれ、最後の意思決定はNAVER上の情報で行われる — これが実務での実感値です。
実践アドバイス: 商談で店舗のNAVER検索結果をその場で一緒に見ると、「Instagramでは話題なのにNAVERでは競合しか出てこない」ことに初めて気づかれるケースが少なくありません。まず自店名とエリア名で実際に検索してみることをおすすめします。


