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韓国インバウンド全般公開 2026.09.03・読了23分

インバウンド集客の施策5選|成功事例と効果的な進め方

インバウンド集客の施策5選|成功事例と効果的な進め方
山口 雄貴

山口 雄貴(株式会社K-ASOKU 代表取締役)

この記事でわかること

  • インバウンドの意味と市場動向がわかる
  • 集客が失敗する3つの原因を解説
  • 8つの具体的な集客施策を紹介
  • 業種別・国籍別の進め方と成功事例
目次(6項目)
  1. インバウンドとは?意味と今取り組むべき理由
  2. インバウンド集客の方法8選
  3. 【事業規模・ターゲット国籍別】インバウンド集客の進め方比較表
  4. 数ある支援サービスの中でK-ASOKUが選ばれる理由
  5. インバウンド集客を実施した業種別の成功事例
  6. まとめ

結論から言うと、インバウンド集客とは訪日外国人観光客に自社の存在を届け、来店・宿泊・購買につなげるための情報発信と受け入れ体制づくりを指します。訪日外客数はコロナ前を超えて拡大局面にありますが、ターゲット国籍ごとに使う検索エンジンやSNSが異なるため、闇雲な多言語対応だけでは成果につながりにくいのが実情です。本記事では、インバウンドの基礎知識と最新の市場動向、集客がうまくいかない3つの課題、海外OTAからSNS運用・NAVER対策までの8つの施策、事業規模やターゲット国籍別の進め方、業種別の成功事例までをまとめて解説します。

インバウンドとは?意味と今取り組むべき理由

2026年 月次訪日外客数の推移(1〜7月)

図: 2026年 月次訪日外客数の推移(1〜7月)(出典: JNTO(日本政府観光局))

端的に言えば、インバウンドとは海外から日本を訪れる旅行者、またはその集客活動を指す言葉です。2026年7月の訪日外客数は344万2,100人で、7月として過去最高を記録しました。この数字が示す通り、訪日需要はコロナ前を超えて拡大局面にあります。一方で「何から手をつければよいかわからない」「多言語対応はしたが結果につながらない」という声も多く聞かれます。理由は単純で、訪日客の国籍構成や消費行動は年々変化しており、自社のターゲットに合わせた打ち手を選べていないケースが大半だからです。まずは言葉の定義と市場の現在地を押さえ、自社がどこに手をつけるべきかを判断する材料にしてください。

「インバウンド」の意味とアウトバウンドとの違い

インバウンド(Inbound)は英語で「入ってくる」を意味し、観光・マーケティング分野では「海外から日本を訪れる旅行者」またはその「訪日客を対象とした集客・受け入れ活動」を指します。対して、日本人が海外へ出かける旅行はアウトバウンド(Outbound)と呼ばれ、意味は正反対です。店舗や施設の現場で「インバウンド対応」という場合は、多言語メニューの用意やキャッシュレス決済の導入、SNSや現地の検索エンジンでの情報発信など、訪日客に向けた集客・接客の取り組み全般を指すのが一般的です。混同しやすいものに「インバウンドマーケティング」(広告に頼らずコンテンツで顧客を呼び込む手法)がありますが、本記事で扱うのは訪日外国人観光客の集客という意味でのインバウンドです。

訪日外国人観光客数の推移と市場規模

2026年の訪日外客数は、月によって前年比の増減はあるものの高水準で推移しています。

月 訪日外客数 前年同月比
1月 359万7,881人 -4.9%
2月 346万6,848人 +6.4%
3月 361万9,159人 +3.5%
4月 369万2,364人 -5.5%
5月 356万256人 -3.6%
6月 314万8,600人 -6.8%
7月 344万2,100人 +0.1%(7月として過去最高)

2026年1〜7月の累計は2,452万7,200人で、前年同期比では-1.7%とやや減少していますが、7月単月に絞ると韓国・インドネシア・メキシコなど17市場が「7月として過去最高」を記録し、台湾は単月で初めて70万人を突破しました。国籍によって伸びている市場と踊り場にある市場が分かれている、というのが2026年時点の実態です。自社のターゲット国籍がどちらに属するかを確認したうえで、施策の優先順位を決めることが欠かせません。

出典: JNTO(日本政府観光局)

買い物中心から体験中心へ、増加する観光客の消費動向

訪日客数の伸びが一服する一方で、1人あたりの消費額は増加しています。観光庁の発表によると、2026年4〜6月期の旅行消費単価は24.4万円で前年同期比+3.3%、同期間の旅行消費額全体は2兆5,096億円(同+0.2%)でした。2025年暦年でみても訪日外国人旅行消費額は9兆4,559億円と前年比+16.4%に達し、暦年として過去最高を更新しています。人数が横ばい・微減の月があっても消費額が伸びているということは、1人あたりの支出単価が上がっている、つまり「安く多くのモノを買う」から「その土地でしか得られない体験に対価を払う」への移行が進んでいると考えられます。飲食店や宿泊施設にとっては、単価の高い体験・サービスをどう見せて伝えるかが、これからの集客の分かれ目になりそうです。

出典: 観光庁

ターゲットに情報が届いていない

最も多い誤解は、「日本語サイトを英語に翻訳すれば見つけてもらえる」というものです。実際には、海外旅行者が使う情報収集の経路は国籍によって大きく異なります。欧米圏はGoogle検索やInstagram、中華圏はWeChatやRED(小紅書)、そして韓国では検索エンジンの主流はNAVERとされ、Googleでの検索行動は主流ではありません。つまり、自社サイトがGoogleの検索結果に出ていても、韓国人観光客の来日前の情報収集動線には入っていない可能性があります。ターゲット国籍ごとに「どこで情報を探しているか」を先に特定しないと、どれだけ発信を増やしても届く相手に届きません。まずは自店の主要ターゲット国籍を明確にし、その国で実際に使われているプラットフォームを把握することが出発点になります。

多言語対応の壁で機会を逃している

Webサイトやメニュー、館内表示の多言語化は、インバウンド集客の土台として欠かせません。しかし「英語ページを1つ用意した」程度では、機会損失を防ぎきれないケースがあります。訪日客の国籍構成は欧米圏だけでなく東アジア圏が大きな割合を占めており、英語だけでは検討段階で候補から外れてしまう言語圏の観光客も存在します。また、多言語対応は翻訳だけの問題ではありません。海外の検索エンジンやSNSごとに文化的な文脈・検索キーワードの傾向が異なるため、単純な直訳では現地ユーザーの検索意図に合わないことも多いです。自社の人手だけで対応しようとすると、翻訳・投稿・現地とのやり取りに工数がかさみ、他の施策に手が回らなくなる点も見過ごされがちな壁です。

何から手をつければいいか分からない

海外OTA、SNS運用、多言語SEO、MEO対策、多言語パンフレット――インバウンド集客の施策は数多く存在し、どれも重要だと言われると、逆に優先順位をつけられなくなってしまいます。特に個人店や小規模施設では、予算も人手も限られているため、全方位的に手を広げると1つひとつが中途半端になりがちです。優先順位を決めるには、自社の事業規模・ターゲット国籍・現状の課題を先に整理し、「今の自社に一番効くのはどれか」を絞り込む視点が欠かせません。たとえば韓国人観光客の来店を増やしたいのであれば、まず自店がNAVER上でどう見えているか(あるいはそもそも情報が存在するか)を確認するところから始めると、次の一手が見えやすくなります。K-ASOKUでは、契約前に無料のNAVER検索診断で自店の現状データを実画面で提示しており、施策を決める前の材料として活用いただけます。

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インバウンド集客の方法8選

「何から手をつければいいか分からない」という場合は、まず自社が今どのフェーズの訪日外国人にリーチしたいのかを整理すると、打つべき施策が見えやすくなります。旅行を計画する「旅マエ」段階なのか、日本滞在中の「旅ナカ」段階なのか、来店後の満足度を高める段階なのかによって、有効な施策は変わります。以下では代表的な8つの方法を、対象フェーズや予算感とあわせて紹介します。

方法 主に効くフェーズ 初期コスト目安 向いている事業者
海外OTAへの掲載 旅マエ(予約直前) 中(手数料型) 宿泊施設・体験型施設
SNS運用 旅マエ(情報収集) 低〜中(工数中心) 全業種・写真映えする店舗
自社サイト・多言語SEO 旅マエ(情報収集) 中 全業種・中長期で資産化したい事業者
Googleマップ・MEO対策 旅ナカ(来店直前) 低 店舗型ビジネス全般
パンフレット・看板の多言語化 来店中 低〜中 店舗・施設
予約・翻訳・決済ツール 旅ナカ〜来店中 中 店舗・施設
セミナー参加 施策立案前 低 個人店・小規模施設
NAVER対策 旅マエ(韓国限定) 中 韓国人観光客を狙う事業者

海外OTAへの掲載

Booking.comやAgoda、Expedia、Trip.com、Klookといった海外OTA(Online Travel Agent)への掲載は、宿泊施設や体験型サービスにとって代表的なインバウンド集客の方法です。プラットフォーム側が多言語対応やレビュー機能を提供しているため、自社で翻訳の仕組みを一から用意しなくても世界中の旅行者に商品を届けられる点が魅力です。一方で、予約が成立するたびに手数料が発生すること、他社の商品と価格・評価を直接比較される環境に置かれることは想定しておく必要があります。また海外OTAは「予約直前」の意思決定を後押しする場であり、そもそも自社の存在を知ってもらう認知形成の段階では、SNSや自社サイトなど別の施策と組み合わせることが前提になります。

SNS運用で情報発信する

Instagramやtiktok、YouTubeなどでの情報発信は、旅行先を検討している段階の外国人に写真や動画で魅力を伝えられる施策です。文化や食に対する体験価値を訴求しやすく、口コミ(UGC)が誘発されれば新たな顧客層への波及も期待できます。注意したいのは、国・地域によって主流のSNSが異なる点です。欧米圏はInstagramやTikTokが中心である一方、中華圏では別のプラットフォームが主流になるなど、ターゲットに応じた使い分けが必要になります。また投稿は時間の経過とともに露出が下がる「フロー型」の性質があるため、継続的な発信の工数を確保できるかどうかも事前に検討しておきたいポイントです。

自社サイト・ブログの多言語SEO

自社サイトやブログを多言語化し、検索エンジン経由の流入を狙う方法です。広告費をかけずに中長期的な資産として集客導線を積み上げられる点が強みで、hreflagタグの設定や、言語ごとのページ構成といった技術的な対応が必要になります。ただし、多言語SEOは「検索エンジンで探されること」が前提の施策であるため、ターゲット国籍がどの検索エンジンを主に使っているかを把握しておくことが欠かせません。Googleでの検索を前提に多言語ページを整備しても、そもそも別のポータルサイトを起点に情報収集する国籍の観光客には届かない、という状況が起こり得ます。この点は本記事の後半で改めて取り上げます。

Googleマップ・MEO対策

Googleビジネスプロフィールの多言語対応、店舗写真の充実、口コミへの返信といったMEO(マップエンジン最適化)対策は、日本に到着済みの訪日客が「今いる場所の近くで店を探す」という旅ナカの行動に直結する施策です。地図アプリを片手に街を歩く外国人観光客を、実際の来店につなげるラストワンマイルの施策といえます。ただしMEO対策は、すでに来訪意欲を持って近くまで来ている人への施策であり、そもそも日本行きを検討する段階(旅マエ)での認知形成には効果が及びにくい点は理解しておく必要があります。SNSや自社サイトでの情報発信とあわせて、旅の各段階をカバーする設計が求められます。

パンフレット・看板の多言語化

店内表示やメニュー、パンフレットの多言語対応は、新規の集客そのものというより、来店後の体験・満足度を左右する土台の施策です。整備が不十分だと、言語の壁がストレスとなり口コミで低い評価につながるリスクがあります。多言語化する言語の優先順位は、ターゲットとする国籍によって変わります。英語をベースに、主要な訪日客の出身地域の言語を追加していくのが現実的な進め方です。文化的な習慣の違い(食事制限や宗教上の配慮など)への案内も、あわせて整備しておくと満足度の向上につながります。

予約・翻訳・決済を支えるインバウンド集客ツールの活用

近年は、予約・翻訳・決済のそれぞれを支援するツールが充実しており、少人数の店舗でも導入のハードルは下がっています。

ツール分類 主な機能 導入で解消できる課題
多言語対応の予約システム Web予約・空き状況の多言語表示 電話予約の言語対応負担
翻訳アプリ・翻訳機 音声・テキストのリアルタイム翻訳 接客時のコミュニケーション不足
キャッシュレス決済 海外発行カード・各種バーコード決済対応 会計時の支払い方法の不一致

こうしたツールは「集客」というより来店後の対応力を高めるインフラですが、対応の有無が口コミやレビューの評価に直結し、結果として次の集客に影響します。自社の顧客層に合わせて、優先度の高いものから段階的に導入するのが現実的です。

セミナーで最新事例を学ぶ

JNTOや自治体、業界団体などが開催するインバウンド関連のセミナーや展示会に参加し、最新の市場動向や他社の成功事例を学ぶことも有効な手段です。訪日外国人観光客のニーズや消費動向は年々変化しており、独学だけで追い続けるのは負担が大きいのが実情です。特に専任の担当者を置きにくい個人店や小規模施設にとっては、外部の知見を定期的に取り入れる場として活用する価値があります。自社の業種・規模に近い事例を扱うセミナーを選ぶと、持ち帰った情報をそのまま自社の施策に落とし込みやすくなります。

韓国人観光客に届くNAVER対策

ここまで紹介した7つの方法は、欧米圏を含む幅広い訪日客を想定した汎用的な施策です。ただし、同じ「多言語対応」や「SNS運用」でも、刺さる言語・プラットフォームは国籍によって変わります。韓国人観光客に絞って見ると、情報収集の起点がGoogleではなく、現地で広く使われているポータルサイトであるケースが多く、Google向けの多言語SEOやInstagram運用だけを整備しても、そもそも接点が生まれない可能性があります。この韓国特有の検索行動に対応するための考え方と具体的な施策については、後述する「数ある支援サービスの中でK-ASOKUが選ばれる理由」の章で詳しく解説します。

【事業規模・ターゲット国籍別】インバウンド集客の進め方比較表

インバウンド集客は「とりあえずSNSを始める」「とりあえず多言語サイトを作る」と手を広げても、事業規模や狙う国籍によって最短ルートが違うため、投資が分散して効果が出にくくなります。まずは自社の規模とターゲット国籍を軸に、着手すべき施策を絞り込みましょう。

事業規模 最初の投資先 次の投資先 想定予算感
個人店・小規模施設 Googleマップ・MEO対策 SNS運用、パンフレットの多言語化 低コスト・自社運用中心
中規模・複数店舗 自社サイトの多言語SEO 海外OTA掲載、インバウンド集客ツール導入 外部委託を組み合わせ
地域一体・自治体 多言語コンテンツの基盤整備 ターゲット国籍別の専門施策(NAVER対策など) 複数施策の並行運用

この表はあくまで出発点の目安です。実際には店舗の立地や客単価、すでに獲得できている国籍によって最適な順番は変わってきます。次項から、規模別・国籍別にもう一段階具体的に見ていきます。

個人店・小規模施設が最初に着手すべきこと

人手も予算も限られる個人店や小規模施設の場合、複数の施策に同時着手するのは現実的ではありません。優先すべきは、すでに近くまで来ている訪日客を取りこぼさないための「無料〜低コストの土台作り」です。

具体的には、Googleビジネスプロフィールの多言語対応とMEO(マップエンジン最適化)から始めるのが効率的です。地図アプリで近隣を検索した訪日客に、店舗情報が正しい言語で表示される状態を作ることが第一歩になります。あわせてメニューや案内表示の多言語化を進めておくと、来店後の満足度にも直結します。

一方で、SNS運用や海外OTAへの掲載は、更新の手間や継続的な運用体制が求められるため、土台が整ってから着手する方が無理がありません。最初から手を広げすぎず、「近くにいる訪日客に見つけてもらう」ことに集中するのが個人店・小規模施設の現実的な進め方です。

なお、ターゲットが韓国人観光客に偏っている業態(焼肉店、コスメ・雑貨店など)の場合は、Googleマップ対策だけでは接点が生まれにくい点に注意が必要です。韓国人の情報収集はNAVERが起点になるケースも多いためで、この点は後述の「ターゲット国籍別で変わる打ち手」で詳しく解説します。

中規模・複数店舗が投資すべき施策

複数店舗を展開している、あるいはある程度の予算と人手を確保できる中規模事業者は、個人店より一段階踏み込んだ施策への投資が可能になります。優先度が高いのは、自社サイト・ブログの多言語SEOです。

自社サイトの多言語化は初期投資と運用の手間がかかりますが、検索エンジンに情報が蓄積されていく資産型の施策であり、複数店舗の情報を一元管理できるメリットもあります。あわせて、海外OTAへの掲載や、予約・翻訳・決済をまとめて支援するインバウンド集客ツールの導入を検討する段階です。日本側の対応工数を抑えながら複数チャネルを運用したい場合、ツール活用は特に有効な選択肢になります。

複数店舗を持つ事業者ほど、施策を「本部が一括管理するもの」と「各店舗の裁量に任せるもの」に切り分けておくと、運用が属人化しにくくなります。たとえば多言語SEOやOTA掲載は本部主導で統一し、店頭のPOPやスタッフ対応は各店舗の裁量に委ねる、といった役割分担です。

また、この規模になると、特定の国籍からの来店比率が可視化できるようになっているケースも多いはずです。データが見え始めたタイミングで、国籍別に専門特化した施策への投資判断を行うのが効率的です。

ターゲット国籍別(欧米圏・東アジア圏・韓国)で変わる打ち手

インバウンド集客の打ち手は、狙うターゲットの国籍によって最適な手段が大きく変わります。同じ予算を投じても、情報収集の起点となるプラットフォームが違えば、届く相手も変わってきてしまうためです。

欧米圏の観光客は、旅行前の情報収集でGoogle検索やInstagramを利用する傾向が強いとされ、自社サイトの多言語SEOやSNS運用、Googleマップ対策との相性が比較的良いといわれています。口コミサイトでの評価も重視される傾向があるため、レビューへの丁寧な返信も欠かせません。

東アジア圏は国によって使われるプラットフォームの差が大きく、一括りに扱うと効果が薄まりやすい点に注意が必要です。中国語圏では独自のSNS・検索エコシステムが発達しており、Google向けの施策だけでは届きにくいとされています。

そして韓国人観光客に絞って見ると、情報収集の起点がGoogleではなく、現地で広く使われているポータルサイトであるケースが多く、Google向けの多言語SEOやInstagram運用だけを整備しても、そもそも接点が生まれない可能性があります。この韓国特有の検索行動に対応するための考え方と具体的な施策については、後述する「数ある支援サービスの中でK-ASOKUが選ばれる理由」の章で詳しく解説します。

このように、ターゲット国籍が明確な事業者ほど、汎用的な多言語対応だけでなく、国籍別に特化した施策への投資判断が成果を左右します。自社のターゲットがどの国籍に偏っているか把握できていない場合は、まず現状の来店・予約データを国籍別に整理するところから始めるとよいでしょう。

数ある支援サービスの中でK-ASOKUが選ばれる理由

インバウンド集客の支援会社は、多言語対応からSNS運用まで含めると数多く存在します。どの会社に依頼すべきか判断材料が乏しく、比較検討だけで時間が過ぎてしまう担当者も少なくありません。K-ASOKUが選ばれている理由は、対象を韓国人観光客に絞り込み、検索行動データに基づいて施策を組み立てている点にあります。ここでは3つの観点から、その理由を具体的に解説します。

韓国『単独』専門という希少性と検索行動データに基づく設計

インバウンド集客支援を掲げる会社の多くは、欧米圏・中華圏・東南アジアなど複数国籍を横断的にカバーしています。その中で、韓国市場を単独で専門とする支援会社は多くありません。

この希少性には理由があります。韓国人観光客への集客施策は、他国向け施策をそのまま流用しにくいためです。多くの企業がインバウンド集客で意識するのはGoogleやInstagramですが、韓国国内ではNAVER(네이버)という検索エンジンが情報収集の主要な入り口になっています。Googleでの情報発信だけでは、来日前に情報収集する韓国人観光客の検索行動をカバーしきれません。

K-ASOKUはこの違いに着目し、韓国人観光客向けの施策をNAVER起点で設計しています。判断の根拠にしているのは、AIによる推定検索ボリュームではなく、NAVER検索広告APIから取得した実測データです。「なんとなく人気がありそうなキーワード」ではなく、実際にどの語で検索されているかを確認したうえで対策キーワードを選定します。この一手間が、韓国人観光客に見つけてもらえる施策と、発信しているだけの施策を分けています。

比較軸 多国籍対応の一般的な支援会社 K-ASOKU(韓国単独専門)
対応国籍 欧米圏〜東アジアまで横断 韓国人観光客に特化
想定する検索エンジン 主にGoogle NAVER(韓国の主要検索エンジン)
施策の根拠 業界一般のトレンドが中心になりやすい傾向があります NAVER検索広告APIの実測データ
契約前の可視化 提案書ベースが中心 無料診断で実画面のデータを提示

自社のターゲットが韓国人観光客に偏っている場合、汎用的な多言語対応よりも、この国籍特化の設計思想が成果に直結しやすくなります。サービスの詳細はこちらで確認できます。

韓国人ブロガーのネットワークによるNAVER施策

NAVER対策と一口に言っても、実務としては「誰が」「どの店舗を」「どう投稿するか」という実行力が伴わなければ機能しません。K-ASOKUでは、韓国人ブロガーのネットワークを基盤に、実際に来日した韓国人インフルエンサーやブロガーが店舗を訪れて投稿するNAVERブログ施策を展開しており、当社はこれまでNAVERブログで累計349本の掲載を実施してきました(自社集計・2026年8月時点)。

この施策の特徴は、投稿がNAVERの検索結果に情報として残り続け、広告のように配信終了と同時に露出がなくなるフロー型の施策とは構造が異なる点です。ただし、検索結果への表示は掲載順位の変動やNAVER側の仕様変更の影響を受けるため、特定の期間や順位を保証するものではありません。

もう一つの特徴は、日本側の店舗が抱える負担の小ささです。ブロガーとの交渉・来店日程の調整・韓国語での投稿内容の翻訳確認といった進行は、K-ASOKUが代行します。店舗側は来店時の対応と、必要に応じた簡単な情報提供を行う程度で、社内の追加工数をほとんどかけずに施策を進められます。多言語対応の人員を確保できない個人店や小規模施設でも取り組みやすいのは、この代行体制があるためです。

無料のNAVER検索診断で契約前に現状を可視化

インバウンド集客の支援会社を比較する際、最も判断が難しいのが「契約後に本当に効果が出るか」という点です。提案書の説明だけでは、自店舗が韓国人観光客にとってNAVER上でどう見えているのか、実感を持って判断しづらいのが実情です。

K-ASOKUでは、契約前に無料のNAVER検索診断を実施しています。自店舗の店名や近隣の競合店に関連する語で、NAVER上に実際どのような検索結果が表示されているかを、実画面のスクリーンショットで提示する診断です。店舗情報が掲載されていない、口コミが少ない、上位表示している競合が存在するといった現状を、契約前の段階で具体的に把握できます。

「まず現状を知ってから判断したい」という比較検討層にとって、口頭の提案よりも実データに基づく診断のほうが、投資判断の材料として役立ちます。自店舗のNAVER上での見え方が気になる場合は、無料のNAVER検索診断から現状を確認してみてください。施策の進め方について相談したい場合は、こちらからお問い合わせいただけます。

インバウンド集客を実施した業種別の成功事例

インバウンド集客は、業種によって有効な施策やチャネルが異なります。ここでは飲食店・宿泊施設・商業施設/自治体の3業種に分けて、施策の考え方と着眼点を整理します。自社に近い業種の事例から、取り入れられる要素を探してみてください。

飲食店の成功事例

飲食店のインバウンド集客では、「来日前にどう見つけてもらうか」が最初の関門です。多くの飲食店は近隣の競合と価格やメニューで差がつきにくいため、旅行者の検討段階でいかに候補に入るかが集客の分かれ目になります。

有効な打ち手の一つが、体験型コンテンツの発信です。調理風景や食材へのこだわり、店内の雰囲気を写真・動画で発信すると、「その場でしか味わえない体験」として旅行者の記憶に残りやすくなります。SNSでの発信に加えて、Googleマップの店舗情報を多言語で整備し、口コミへの返信も丁寧に行うことで、来店前の不安を減らせます。

もう一つ見落とされがちなのが、ターゲット国籍によって主戦場となるプラットフォームが異なる点です。欧米圏の旅行者はGoogle検索やSNSで店舗を探す一方、韓国人観光客は検索エンジンとして主にNAVERを利用しており、Googleでの情報発信だけでは十分に届きません。韓国人観光客の来店を狙う飲食店であれば、NAVERブログでの言及を増やす施策が選択肢になります。

こんな飲食店に向いています
– インバウン客の予約・来店が増えているが、国籍別の内訳を把握できていない
– Googleマップの多言語対応は済んでいるが、韓国人客の来店だけ伸び悩んでいる
– SNS運用の工数を割く人手がない

宿泊施設の成功事例

宿泊施設は飲食店と違い、旅行者が「来日前の計画段階」で予約を確定させることが多い業種です。そのため、旅行計画を立てる時点でいかに候補に入るかが集客の起点になります。

海外OTA(Online Travel Agent)への掲載は宿泊施設における基本施策ですが、掲載するだけでは埋もれてしまうケースも少なくありません。写真の質や説明文の多言語化、口コミへの丁寧な返信など、掲載後の運用まで含めて初めて予約につながります。加えて、自社サイトでの多言語SEO対策や、館内案内・館内Wi-Fi情報の多言語化といった「予約後の安心材料」を整えることも、口コミ評価の向上を通じて次の集客に波及します。

ターゲット国籍によって重視するチャネルが変わる点も宿泊施設に共通する論点です。特に韓国人観光客は、宿泊先を検討する際にNAVerブログの宿泊記や口コミ記事を参考にする傾向があり、OTAの評価点だけでは判断材料として不十分な場合があります。韓国人観光客の宿泊比率を高めたい施設であれば、NAVER上での言及量を増やす施策の検討余地があります。

こんな宿泊施設に向いています
– OTAには掲載しているが、韓国からの予約だけ他国籍に比べて伸びていない
– 館内Wi-Fi・多言語案内は整備済みで、次は集客チャネルの拡張を検討したい
– 口コミ評価は高いが、来日前の認知獲得に課題を感じている

商業施設・自治体の成功事例

商業施設や自治体では、特定の国・地域をターゲットに定めたプロモーションが成果につながりやすい傾向があります。全方位的な情報発信よりも、ターゲット国の旅行者がよく使うプラットフォームに絞って発信量を集中させるほうが、限られた予算・人手でも効果を出しやすいためです。

具体的には、国・地域別やテーマ別(グルメ・自然・伝統文化など)にPR動画やコンテンツを作り分ける手法や、世界各国のSNSアカウントを使い分けて発信する手法などが挙げられます。商業施設であれば、館内の免税手続きや多言語案内といった受け入れ体制の整備と並行して、ターゲット国籍向けの発信チャネルを選定することが起点になります。

自治体の場合は、単一の観光地としてではなく、地域全体の周遊体験として発信することで、旅行者の滞在時間や消費額の底上げにつながるケースもあります。ターゲットを韓国人観光客に絞る場合は、NAVER上での地域名・スポット名の検索結果に情報が存在するかどうかが、旅行者の周遊ルートに入るかどうかを左右します。

こんな商業施設・自治体に向いています
– 特定の国籍に絞ったプロモーションを検討しているが、どのチャネルに投資すべきか判断できていない
– 館内・地域の受け入れ体制は整っているが、認知獲得のための発信施策が手薄
– 韓国人観光客の周遊ルートに自施設・自地域が入っているか把握できていない

自店舗・自施設がどのプラットフォーム上でどう見えているかは、業種を問わず集客改善の出発点になります。韓国人観光客向けの見え方が気になる場合は、無料のNAVER検索診断から現状を確認できます。

まとめ

インバウンド集客は施策の選択肢が多く、自社の事業規模やターゲット国籍に合わせた優先順位づけが成果を左右します。個人店・小規模施設ならまずGoogleマップ・MEO対策や海外OTA掲載といった低コストで着手できる施策から、中規模・複数店舗であれば自社サイトの多言語SEOやSNS運用への投資が有効です。中でも見落とされがちなのが、韓国人観光客への対応です。韓国人の店探しはNAVERが起点になるケースが多く、多言語対応やSNS運用だけでは候補にすら入らないことがあります。株式会社K-ASOKUは韓国市場を単独で専門とする支援会社として、現地の検索データに基づくNAVER対策(NAVER JACK)を韓国人ブロガーのネットワークを通じて設計・実行しています。まずは無料のNAVER検索診断で、貴店が韓国人観光客の検索でどう見えているか確認してみてください。

本記事の引用・転載は、出典(社名と記事URL)明記のうえ歓迎します

よくある質問

Q. 予算が少なくてもインバウンド集客は始められますか?
A. 小規模から着手できます。SNSでの情報発信や無料のGoogleビジネスプロフィール整備は費用をかけずに始められ、韓国人観光客向けには無料のNAVER検索診断で現状把握から着手する方法もあります。
Q. 数ある施策のうち何から始めるべきですか?
A. まず自社のターゲット国籍を明確にし、そのターゲットが情報を探す経路(欧米圏はGoogle・SNS、韓国はNAVER等)を見極めたうえで、そこに絞って着手するのが効率的です。
Q. 韓国人観光客向けの対策は本当に必要ですか?
A. 韓国では検索エンジンシェア約68%をNAVERが占めており、Google中心の情報発信だけでは韓国人観光客の来日前の情報収集動線に入れていない可能性があります。

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AUTHOR

山口 雄貴

株式会社K-ASOKU 代表取締役

山口 雄貴

韓国マーケティングの実務家。NAVER SEO・韓国KOLキャスティングを中心に、飲食店・宿泊・消費財メーカーの韓国向け集客を支援。実測データに基づく施策設計を信条とする。

本記事は、当社が実施したNAVER実画面の調査データをもとに山口 雄貴が執筆・監修しています。 記載内容は公開時点の情報です。

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