結論から言うと、インバウンド消費動向調査とは観光庁が実施する訪日外国人の消費行動を定点観測する公的統計であり、国籍・地域別の消費額や費目別内訳を四半期ごとに把握できる一次情報です。本記事では2025年暦年の確報データや四半期別の推移、2024年との比較、速報値と確報値の違いを整理したうえで、統計だけでは見えない地域差を自店の韓国インバウンド集客にどう落とし込むかを解説します。あわせて、現地の実測データに基づき集客戦略を設計するK-ASOKUの支援内容も紹介します。
インバウンド消費動向調査とは?観光庁が実施する一次統計の基本
結論から言うと、インバウンド消費動向調査とは観光庁が実施する訪日外国人の消費行動に関する公的統計です。国籍・地域別の消費額や費目別の内訳を定点観測しており、民間のAI推定値とは異なる実測ベースの一次情報という点が特徴です。
観光庁「インバウンド消費動向調査」の目的と調査概要
本調査は観光庁が訪日外国人旅行者を対象に、旅行支出額や消費内容を把握する目的で実施しています。四半期ごとに速報を公表し、暦年単位で確報値へ更新される仕組みです。たとえば2026年4-6月期の訪日外国人旅行消費額は2兆5,096億円(前年同期比+0.2%)、一人当たり旅行支出は24.4万円(同+3.3%)でした。消費額の上位は米国・台湾・中国・韓国・香港の順で、韓国は上位5か国・地域に入っています。
出典: 観光庁
調査結果・資料はどこで確認できる?官公庁公表データの見方
調査結果は観光庁の公式サイトで四半期ごとにPDF・Excel形式で公表されています。数値を引用する際は「1次速報」「2次速報」「確報」のどの段階かを確認することが大切です。なお訪日外客数(人数の統計)はJNTOが月次で別途公表しており、消費額と合わせて見ると動向をより正確に把握できます。
出典: 観光庁
【最新】2026年四半期速報で見るインバウンド消費動向調査結果
2025年通期の旅行消費額・訪日外国人数の概要
2025年暦年の確報は観光庁がまとめて公表しており、正確な年間合計は同庁の公表資料で確認するのが確実です。直近で1次速報が出ている期間を見ると、2026年1-3月期の訪日外国人旅行消費額は2兆3,378億円(前年同期比+2.5%)、4-6月期は2兆5,096億円(同+0.2%)でした。増加基調は続いていますが、伸び率はやや鈍化しています。訪日外客数もJNTOが月次で公表しており、2026年1-7月の累計は2,452万7,200人(前年同期比-1.7%)です。
出典: 観光庁
出典: 観光庁
出典: JNTO(日本政府観光局)
2026年1-3月期・4-6月期の四半期別データの推移
四半期の推移を追うと、直近の2026年1-3月期は2兆3,378億円(前年同期比+2.5%)、4-6月期は2兆5,096億円(同+0.2%)と、消費額は増えているものの伸び率は縮小しています。月次の訪日外客数でも同様の波が見えます。2026年6月は314万8,600人(前年同月比-6.8%)と落ち込みましたが、7月は344万2,100人(同+0.1%)まで回復し、7月として過去最高を記録しました。四半期と月次を合わせて見ると、短期の変動と中長期のトレンドを分けて捉えやすくなります。
出典: 観光庁
出典: 観光庁
出典: JNTO(日本政府観光局)
国・地域別の消費額と費目別内訳の分析
2026年4-6月期の消費額上位5か国・地域は、1位米国、2位台湾、3位中国、4位韓国、5位香港の順でした。一人当たりの旅行支出は24.4万円(前年同期比+3.3%)で、単価の面でも伸びが見られます。訪日外客数では2026年7月に台湾が単月で初めて70万人を超えるなど、市場ごとに勢いの差が出ています。費目別の詳細な内訳は観光庁の公表資料で確認できますが、自店にとって重要なのは「どの国・地域が伸びているか」を把握し、韓国のように上位に入る市場への情報発信を優先することです。
出典: 観光庁
出典: JNTO(日本政府観光局)
2024年調査結果との比較、2025年暦年(速報)と確報の違い
観光庁「インバウンド消費動向調査(2024年年間)」の消費額・支出額
観光庁は「インバウンド消費動向調査」を四半期ごとに実施し、年間の確報値も別途公表しています。2024年年間の結果は、訪日外国人数・消費額ともに前年から増加傾向で推移しました。自社の集客戦略を検討する際は、単年の数値だけでなく、複数年の推移を見て「どの国・地域が伸びているか」を確認することが欠かせません。2026年に入ってからも、四半期ベースの旅行消費額は前年同期比で増加が続いており、成長トレンド自体は継続していると読み取れます。
速報値と確報値の違い、2026年に向けた注目ポイント
観光庁の統計には「速報値」と「確報値」の2種類があります。速報値は調査後まもなく公表される暫定的な数値で、その後の集計精査により確報値へ更新される仕組みです。実務での活用では、直近のトレンド把握には速報値、正式な年間実績としての引用には確報値を使う、という使い分けが基本になります。2026年に向けては、国・地域別の消費額シェアの変化と、四半期ごとの伸び率の推移を継続してウォッチすることが、次の一手を考えるうえでのポイントです。韓国市場のように順位を上げている国は、来日前の情報収集チャネルであるNAVERでの露出強化を検討する価値があります。
自社の商圏にどの国のインバウンド需要が向いているかは、統計だけでは判断しきれない部分もあります。韓国市場に絞った実測データに関心がある場合は、無料のNAVER検索診断で自店の現状を確認できます。
地域別データから見る消費特性の違い
観光庁の統計は国・費目別の傾向は詳しくても、地域別の詳細な消費特性までは十分に読み解けません。関東・関西など主要エリアの動向は、業界メディアの分析記事や自治体の観光統計で補完的に把握するのが実務的です。ただし自社の商圏が「日本全体」と同じ動きをするとは限らない点には注意が必要です。国全体では伸びている国籍でも、地域や業態によって来店に結びつく度合いは異なります。
マクロ統計を自店の集客戦略に落とし込む視点
マクロ統計は「どの国が伸びているか」を知る入り口に過ぎません。自店にとって重要なのは、狙う国籍の観光客が来日前にどこで情報収集し、どう店舗を選んでいるかという行動データです。たとえば韓国人観光客は来日前の検索段階でNAVERを使う比率が高く、Googleの検索順位だけを見ていても実態は見えません。マクロ統計で市場の伸びを確認したら、次はその国籍に特化した検索行動データで自社の露出状況を確かめる段階に進むことをおすすめします。


